「ひきこもり作家と同居します」谷崎 泉 著 を読んで

こんばんは。おばらと申します。

 

最近読書熱が復活しました。読んだ本の内容を忘れるのも勿体ないので、感想を書き連ねていこうと思います。書評ではなく一個人の感想(ほぼメモ)ですので超気軽にご覧ください。不定期更新です(^O^)

 

感想

 祖母と母を亡くし、金銭的、精神的に苦しくなり学芸員の夢を諦めかける「あかり」に突如遺産相続の話が舞い降りる。しかしそこには、ひきこもり作家の「冬臣」、冬臣の編集担当の「七福」、あかりの男友達の「桃谷」、冬臣の幼馴染の「稜千」を中心に複雑な人間関係が待ち受けており、遺産相続は一筋縄ではいかないのであった。

 

 登場人物それぞれの人柄がよくわかる描写で読みやすい本でした。率直に自分が「あかり」の立場であればおそらく「冬臣」のひきこもりを認めることはないだろう。読む人によってはあかりのお人好しの良さにもどかしさを感じる人もいるだろう。逆もまた然り。登場人物の誰にフォーカスを当てて読んでいくかで感想は大きく変わってきそう…ちなみに自分は「桃谷」派です。

  物語終盤の同居をめぐる話の展開は良かったです。ありきたりなベタベタな恋愛もなくスッキリした気持ちで読み終えることができました。3時間ほどで読破しました。

 

以上。