スタンフォード式 疲れない体 山田知生 著

こんばんは。日が長くなってきましたね。おばらです。

 

 

今日は健康についての本です。

 

よく、疲れたらどう休むかを気にする人は多いと思いますが、「疲れないために」どうするか最新の科学的観点から知ってる人は、少ないのではないでしょうか?そのことについて述べられている本です。

 

この本では(スタンフォード大学スポーツ医局アソシエイトディレクターアスレチックトレーナー)山田知生さんによる、スタンフォード出身の金メダリストの統計を基に話しの構成が進んでいて、自らが担当したアスリートのデータを直接分析しています。

ちなみにスタンフォード大学リオ五輪で27個の金メダルを獲得し、国レベルの結果を出しています。著者はそのようなアスリートを直接指導しているので、説得力のある内容となっています。

 

呼吸、姿勢、睡眠、入浴、運動、食事の観点からどうすれば疲れにくくなり、回復も早くなるかが論じられています。実践的な内容も含まれていて誰でも取り組めるようになっています。

 

中には、昔から言われてる様な健康法もやっぱり正しかったりします。それに+αとして捕捉されているところも多くあるので、受け入れやすく知識が深まった気がします。

 

「なんか今日は怠い」と言った日本ではよくありがちな言葉。社会人であれば気持ちの持ちようとして受け流されるのが常識でしたが、実はそれは疲れやすい体質になっているとのことです。姿勢と呼吸が最も大事であるのは目から鱗でした。

 

また、疲れにくくなるIAP呼吸法も紹介されています。気になる方は是非読んでみてはいかがでしょうか。

世界でバカにされる日本人-今すぐ知っておきたい本当のこと- 谷本真由美 著

近年、テレビやYouTubeなどで日本スゲー!と取り上げられることが増えているが、実は日本そこまですごくない、周りの国の比べて劣ってることもあるという現実を知ることができる。
著者は元国連の職員で日本やヨーロッパ、アメリカで実際に仕事をした経験や現地の人と話した実体験も元に話を構成している。


非効率な仕来りがらある日本人と仕事をしたくない国の人や、実はおもてなしはこれからのグローバルにはそぐわなかったり、美しすぎる〇〇は男女差別の象徴になってる。主に働き方、差別の認識が他の国から比べて時代錯誤であると現実を突きつけている。


だが悪いことだけでなく、日本の誇れる文化、コンテンツも紹介している。グローバルになっている今の時代、私たち日本人に必要な生き方考え方の指標の一つとなる一冊です。外の世界を知ることは大事だと改めて思います。

 

スマホが起こす「自分病」って何? 和田秀樹 著 を読んで

こんにちは。おばらです。やっぱ東海オンエア面白いですね。虫さん推しです笑

 

早速ですが、今日読んだ本の感想でございます。

 

 著者である和田秀樹さんが精神科医の観点から現代のスマホ.SNS との付き合い方について述べられた一冊です。

 

 私自身、24歳の社会人ですが、高校の時にこの本に出会いたかったです。とりわけ、今の中高生、その子を持つお父さん、お母さんに是非読んで頂きたい内容でした。

 スマホの良さを前提に著者の主張が述べられているので、読みやすい文章構成となっています。

 

 

 SNSの登場により物事の価値基準が「他人」になった日本人。元々全体主義的な価値観が強い日本人は他の国と比べ、その依存傾向は強く、ラインをすぐ返さなきゃいけない、仲間外れにされたくない等といった強迫観念がスマホ依存を根深いものにしているという理論はとてもわかりやすく、すぐ腑に落ちました。

 

 また、20歳になるまで脳の我慢する機能を鍛えないと受験、社会生活等に影響が出てしまうそうです。スマホは便利なぶん、何かを成し遂げる達成感を奪ったり、目の前の快楽をすぐに提供してしまう点から、脳の成長を妨げてしまうのである。

 私が高校生の時はmixiGREEが主流のSNS でしたが、心当たりがあります。中学まではテスト前の勉強は集中できたが、高校になってから全く集中できなかったのです。クラスの話題についていけないのではないかと不安があったのだと思います。結果的になんとか滑り止めの大学に進学できましたが、自分でもわかるくらい集中力は低下していました。今の子供は幼稚園くらいの子供もスマホを使っていますが、いつ自分の時間を生きているのだろうかと疑問に思います…

 

 親子間の関係にも影響が出始めています。

よく、食事中スマホやケータイをいじってた人は親に注意されたことがあるでしょう。実はそれはスマホ依存から抜け出すための大きな助けになるのです。当時は鬱陶しいなと感じていたが、それがなければ自分のメンタルはどうなっていたか、恐ろしい…

 

なぜ私がそう思ったか、読んでいただければお分かりになると思います。

 

個人的にテクノロジーや、様々なことが便利になるのは大歓迎です。しかし、その便利さが生み出す文化やメリットデメリットに何も疑問を持たないで生きていると、自分の人生に何らかの形で影響を及ぼします。物が溢れる時代だからこそ、本当に自分の価値観、時間を大事にしていきたい。そう思える一冊でした。

「ひきこもり作家と同居します」谷崎 泉 著 を読んで

こんばんは。おばらと申します。

 

最近読書熱が復活しました。読んだ本の内容を忘れるのも勿体ないので、感想を書き連ねていこうと思います。書評ではなく一個人の感想(ほぼメモ)ですので超気軽にご覧ください。不定期更新です(^O^)

 

感想

 祖母と母を亡くし、金銭的、精神的に苦しくなり学芸員の夢を諦めかける「あかり」に突如遺産相続の話が舞い降りる。しかしそこには、ひきこもり作家の「冬臣」、冬臣の編集担当の「七福」、あかりの男友達の「桃谷」、冬臣の幼馴染の「稜千」を中心に複雑な人間関係が待ち受けており、遺産相続は一筋縄ではいかないのであった。

 

 登場人物それぞれの人柄がよくわかる描写で読みやすい本でした。率直に自分が「あかり」の立場であればおそらく「冬臣」のひきこもりを認めることはないだろう。読む人によってはあかりのお人好しの良さにもどかしさを感じる人もいるだろう。逆もまた然り。登場人物の誰にフォーカスを当てて読んでいくかで感想は大きく変わってきそう…ちなみに自分は「桃谷」派です。

  物語終盤の同居をめぐる話の展開は良かったです。ありきたりなベタベタな恋愛もなくスッキリした気持ちで読み終えることができました。3時間ほどで読破しました。

 

以上。