スマホが起こす「自分病」って何? 和田秀樹 著 を読んで

こんにちは。おばらです。やっぱ東海オンエア面白いですね。虫さん推しです笑

 

早速ですが、今日読んだ本の感想でございます。

 

 著者である和田秀樹さんが精神科医の観点から現代のスマホ.SNS との付き合い方について述べられた一冊です。

 

 私自身、24歳の社会人ですが、高校の時にこの本に出会いたかったです。とりわけ、今の中高生、その子を持つお父さん、お母さんに是非読んで頂きたい内容でした。

 スマホの良さを前提に著者の主張が述べられているので、読みやすい文章構成となっています。

 

 

 SNSの登場により物事の価値基準が「他人」になった日本人。元々全体主義的な価値観が強い日本人は他の国と比べ、その依存傾向は強く、ラインをすぐ返さなきゃいけない、仲間外れにされたくない等といった強迫観念がスマホ依存を根深いものにしているという理論はとてもわかりやすく、すぐ腑に落ちました。

 

 また、20歳になるまで脳の我慢する機能を鍛えないと受験、社会生活等に影響が出てしまうそうです。スマホは便利なぶん、何かを成し遂げる達成感を奪ったり、目の前の快楽をすぐに提供してしまう点から、脳の成長を妨げてしまうのである。

 私が高校生の時はmixiGREEが主流のSNS でしたが、心当たりがあります。中学まではテスト前の勉強は集中できたが、高校になってから全く集中できなかったのです。クラスの話題についていけないのではないかと不安があったのだと思います。結果的になんとか滑り止めの大学に進学できましたが、自分でもわかるくらい集中力は低下していました。今の子供は幼稚園くらいの子供もスマホを使っていますが、いつ自分の時間を生きているのだろうかと疑問に思います…

 

 親子間の関係にも影響が出始めています。

よく、食事中スマホやケータイをいじってた人は親に注意されたことがあるでしょう。実はそれはスマホ依存から抜け出すための大きな助けになるのです。当時は鬱陶しいなと感じていたが、それがなければ自分のメンタルはどうなっていたか、恐ろしい…

 

なぜ私がそう思ったか、読んでいただければお分かりになると思います。

 

個人的にテクノロジーや、様々なことが便利になるのは大歓迎です。しかし、その便利さが生み出す文化やメリットデメリットに何も疑問を持たないで生きていると、自分の人生に何らかの形で影響を及ぼします。物が溢れる時代だからこそ、本当に自分の価値観、時間を大事にしていきたい。そう思える一冊でした。